琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
貧乏伯爵令嬢は王太子殿下の香りにやられる。
兄を捜す・・・?
何処にいるかもわからないのに?


「クリネア様!そんな私の家庭の事でリューイ様に迷惑をかけるわけには・・・」

「あら?好きな方が困ってらっしゃるんだもの。リューイは助けるのよね?」


クリネア様は満面の笑みでリューイ様にそう話します。
リューイ様は真剣な表情で私を見つめていました。


「勿論だ。フィオナの為なら何でもしよう。私にはそれが出来るだけの力があるんだ、遠慮することはない」


「でも・・・!」

「サイラス、ヴィードの捜索を頼む」

「かしこまりました」

「リューイ様!!」

私の意見も聞かず、リューイ様は勝手に決めてしまいます。


兄には会いたい。
なぜ、ちゃんと話し合わずに駆け落ちなんてしてしまったのか、聞きたいことは沢山あるけれど。

でも、これはあくまで私達の家庭の事であって、リューイ様達を巻き込むわけにはいかないんです。

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