琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「せっかくこの国に来たのだから、盛大なパーティーでも、と思ったけれど事情が事情だからね。部屋に軽い食事を用意しているから、それを食べて今日はゆっくり休むといいよ」

「急な対応を快く引き受けてくれてすまないな、アレン」

「私とお前の仲だろう?気にする必要はないさ。明日は私の護衛も付けるし、お前達が貴族とばれないような服も部屋に用意してあるから、それを着ていくといい。比較的平和な国だが、まだ貧富の差があるからね。王太子だと知れたら何があるかわからない。念には念をだ」

「ありがとうございます・・・!!アレン様・・・!!」

私は頭を深々と下げ、アレン様に感謝の言葉を伝えました。

「頭を上げて、フィオナ嬢。明日、いい結果になる事を祈っているよ」

「・・・・はい!必ず兄を家に戻るように説得します」

色んな人に迷惑をかけている以上、必ず兄を連れて帰らなくては。
改めて心の中で強く思いました。




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