琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「お兄様・・・。何をやっているのですか・・・!!!」

「お前は・・・」

「私です。貴方の妹のフィオナです!!」

「フィオナ・・・?」

「私の顔をお忘れですか・・・・!5年も経てば家族の顔など忘れてしまうような薄情な人間ですか!?」

「そんなわけ・・・・。フィオナ、俺の可愛い妹・・・。これは夢か・・・?しかし、こんな惨めな姿フィオナには夢の中でも見せたくはなかった・・・」

そう言いながらお兄様の瞳が潤み、ぽとり、ぽとりと涙を零します。
それを隠すように、お兄様は両手で顔を覆い隠しました。

土に塗れた汚れた手。
大きくて綺麗だったお兄様の手が、こんなにも汚く荒れて・・・。
ギュッと胸が締め付けられます。


「これは現実です、お兄様・・・。お兄様こそどうしてこんな姿で・・・」


昔と変わらない声。
確かに、私のお兄様・・・。


その声を聞き私もまた涙が溢れました。

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