琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
2人は国王の待つ部屋へと向かう。
ライズさんと別れ、お城へと向かい馬車はまた動き出しました。
ライズさんと話せてスッキリと晴れた気分。
これで心置きなくお城に戻れます。

「我がままを聞いて頂いてありがとうございました。お陰で楽しい時間を過ごせました」

「いえ。今しか出来ないことですから。王妃になれば、城の外に出るのもなかなか出来ませんからね」

向かいに座るサイラス様は、にこやかにそう話してくれます。
こうやって二人でいるのは、リューイ様に手伝いを命じられて城に向かう時以来。

あの時はサイラス様の事が好きで、お城に行きたくなくて、今のような気持ちではなかった。
絶対リューイ様の事を好きになんてなれないと思っていた。

でも。


ちょっと離れていただけなのに、もう、リューイ様に会いたいと思う自分がいる。
気持ちって、こんな短期間でも変わるものなのね。

きっとそれはリューイ様がずっと私を想っていてくれたから。


・・・気持ちといえば。

サイラス様は、クリネア様のことをどう思っているのかしら。
あんなにクリネア様が積極的なのに、気付いていない、なんてわけないわよね?

丁度二人きりだし、聞いてみましょう・・・・。


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