琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます!
「・・・ああ、美味しすぎて涙が出そう・・・」

皿に移した肉を食べ終わり、ぽろりとそう呟いてしまいました。

次はこの魚のムニエル。
出来立てなのかほわほわと湯気が立っています。
たまらずスプーンですくい、皿に取ってそれもパクりと。


ああああああ・・・・。
身がふわふわしている・・・・。



瞳を閉じて噛み締めます。

何たる幸せ。
もう死んでもかまわない。

今日もそんな感じで、ひとりたらふく料理を堪能したあと、帰る予定でした。




そう。


帰る予定だったのです。




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