目には目を、歯には歯を
ジャックには、ますます訳が判らなかった。

「さ、着きましたよ」

フェルナンデスが案内したのは、ホテルの一室のように整えられた部屋だった。

室内は白で統一され、清潔なシーツのベッド、テレビに冷蔵庫、トイレもついている。

「シャワーは、シャワー室を使ってください。24時間使用可能ですが、監視員がつきます。
部屋にも監視カメラは仕掛けてあります。……不審な動きをすれば、ただちに監視員が来ますからね。建物の中は自由に出入りして歩いてかまいません。ただし、建物内には全て監視カメラがついています。食事は食堂で。起床・消灯は自分の自由な時間で構いません。
……何か質問は?」

ジャックには聞きたいことだらけだった。
あまりに自由だ。
犯罪者を収容する施設とは思われない。
だが、それ以上にジャックには気になっていることがあった。

「俺は、いつまでここにいればいいんだ?」

死ぬまで、なんて言われた日にはたまったもんじゃない。

ジャックの眼光は、自然と鋭いものになっていた。



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