目には目を、歯には歯を
ジャックはそのままへたりこんだ。

この国に来る前の事を思い出す。

今までに何人の女を手がけた……?

10人?
20人??
30人???

すぐには思い出せなかった。

だが、一人ずつ顔を思い出し、その時の快楽を、楽しみを思い出す。

あの女を殺す時には、時間をかけていたぶったっけ……

あっちの女の時には、浅い傷をたくさんたくさん付けて、血が全て流れ尽きるまで切り続けたっけ……

いつもは思い出す時に、楽しくてたまらなかった行為。

だが今は、それを自分が味わうかと思うと、恐怖のあまり身体が震え出す程だった。

一人ずつ数え上げる。

思い出す。




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