目には目を、歯には歯を
戒律
『目には目を、歯には歯を』

目を奪われたのなら、同じ目を奪い、

歯を折られたのなら、同じ歯を折る。



仕返ししていいのは、そこまで。



片目を奪われたのに、両目を奪ってはならない。

1本の歯を折られたのに、全ての歯を折ってはならない。


同等の戒め。


……自分と同じように、人は痛みを感じるのだと、判ればいいのだから。




――完――







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