目には目を、歯には歯を
後書
このような話では、あまり後書きを書くのはどうかと思いますが、補足説明があるので今回は書きます。

まず、ここまで残酷な話にするつもりはなかったので、普通に読み始めた読者の方に、気分が悪い思いをさせた事をお詫びします。

表題にも書いてありますが、『母子殺害事件』
の犯人に、この国に行って貰いたい、というのはかなり本音です。

いろんな事件が起こるたびに、こんな国があればいいのに、と思って書いていました。

この間起こった熱中症で亡くなった子どもの話を聞いた時も。

楽しみにしていた遠足で、バスで目が覚めたら誰もいない。
どんどん熱くなってきて、水が飲みたくて先生を呼んでも、誰も答えてくれない。
3時間半も助けを求め、ようやく帰ってきた先生たちは、病院にも連れてってくれず、ただクーラーを付けて日陰に移動するだけ。

そうやって亡くなった子どもは、どれだけ苦しんだのでしょう?

この事件を聞いた時、同じ状況に先生たちを置いてやればいいのに、と思ってしまいました。
同じ体験をさせても、大人なら死なないかもしれない。
だったら、刑罰を与えないで、同じようにバスにいてもらえばいいのに。

こういう考えはきっと危険なのでしょうけど、どうしてもそう思わずにいられなくなるほど、辛い事件でした。


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