闘争少女【後編】完




「こんなお方に俺の名前を
知ってるなんて、なんか嬉しいっすね!」


「クク…(笑)噂通りの奴だな。
なぁ、シキ…生徒会幹部に入る気はないか?」






学校中でサドさんの名前を
聞かないことなんてなかった……



喧嘩中の感情が読み取れないほど
冷酷で、怒らせると鬼のように怖いと
周りからは恐れられていた人物だ



2年でここまで
学校中の奴らをおづけさせるなんて
一体どんな人なんだろうって
一度は会ってみたいとは思っていたけれど





まさかこんな始めての出会い方で
サドさんから直々にスカウトされるとは
この日まで思っちゃいなかった





「え……それって、;」


「(笑)…間抜けな顔してるぞ
もう一度ゆうシキ生徒会幹部に入らないか?」






確かめるかのように
サドさんは俺にもう一度同じ言葉を言った





「いやいや!
なんで、俺?え?ちょっと理解が……」


「ちょっとした緊急事態でね」


「…緊急事態?」


「詳しくは言えないが…
まぁ、考えてみてくれ返事はいつでもいい」







それじゃ……と、言って
サドさんは屋上から姿を消した




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