【短】ご注文承りま………、え?
♪ピンポーン
チャイムが鳴ってお会計のところまで行くと彼が立っていた。
ズキン。
いつもの、なにもかも見透かされているような凍った眼でジーッと見つめて来る。
って、待たせちゃダメね。
さっと手を拭いて、レジにちかづくと
スッと千円さつが渡された。
「はい、千円からですね。
50円のお返しです。
ありがとうございました!」
ふー。やっぱり、いつも通り。
何だったのかしら?
あー。
よくわかんない。
今日はいつもの常連さんも
集落の旅行でいないし、お店閉めようかな。
パイは、あとでお隣りさんにでも差し入れしよう・・・
で、さっさと寝てしまおう。