恋する時間を私に下さい
もしかして…と、隣のドアを見る。
誰もいない筈なのに、少しだけ嬉しくなる…。
スッと持ち上げて、カサカサいう音に気づいた。
(何だろ……)
ドアを閉めて中に入り直す。
玄関収納の棚上に本を置いて、鍋の蓋を開けてみた。
「わぁ…」
つい声が漏れた。
お鍋の中には、ぎっしりと詰められたお菓子がいっぱい。
何故かチョコばかりだけど…いったい誰が……
「あっ…柿ピーチョコ!」
甘辛のおつまみまで入ってる。
それから、こんな紙切れが……
『ご馳走さん』
……たった一言。
それしか書いてないのに。
(…礼生さんだ……)
ーーそう思ってしまった。
その小さな紙切れが、原稿の切れ端のようにも思えたから。
「……ヤダな…もう…バレてるじゃん……」
そう言いながら、何故か涙が溢れた。
昨日の彼と、この紙切れの中の彼がダブる。
同じ人間とは思えない人の別顏を、私は胸の中で噛みしめていた………。
誰もいない筈なのに、少しだけ嬉しくなる…。
スッと持ち上げて、カサカサいう音に気づいた。
(何だろ……)
ドアを閉めて中に入り直す。
玄関収納の棚上に本を置いて、鍋の蓋を開けてみた。
「わぁ…」
つい声が漏れた。
お鍋の中には、ぎっしりと詰められたお菓子がいっぱい。
何故かチョコばかりだけど…いったい誰が……
「あっ…柿ピーチョコ!」
甘辛のおつまみまで入ってる。
それから、こんな紙切れが……
『ご馳走さん』
……たった一言。
それしか書いてないのに。
(…礼生さんだ……)
ーーそう思ってしまった。
その小さな紙切れが、原稿の切れ端のようにも思えたから。
「……ヤダな…もう…バレてるじゃん……」
そう言いながら、何故か涙が溢れた。
昨日の彼と、この紙切れの中の彼がダブる。
同じ人間とは思えない人の別顏を、私は胸の中で噛みしめていた………。