超能力者も恋をする
「じゃあ先輩、あとは着替えて寝て下さいね。私行きますから。」
そう言って出て行こうとすると、先輩ははすみれの上着の裾を指先で摘まんでちょんちょんと引っ張った。
「行っちゃだーめ。手伝って!」
「えー!」
そのまま先輩はベットに横になってしまった。
「先輩駄目ですよ!もぅっ!」
仕方ないので手伝うしかない。パジャマはどこかと探したら、ベットの布団の上にスウェットのズボンと白いTシャツがあった。

念じて手元に持ってきて、先輩にもう一度起きてもらう。
「はい、先輩。パジャマ持ってきましたから着替えて下さい。」
「はーい」
そしてネクタイを外そうとするが、指元が覚束なくて中々外せない。
「すみれちゃん、とって」
いきなりのすみれちゃん呼びにびっくりする。もう完璧にキャラが崩壊している。
いつまで経っても取れそうに無いから、すみれがネクタイを取ってあげる。
恐らくこれが男性のネクタイを初めて外すから、何だかドキドキ緊張してしまう。
シュルシュル音がしてネクタイを外す。
< 64 / 135 >

この作品をシェア

pagetop