赦せないあいつと大人の恋をして
龍哉の潔白
なのに……。あんな夢を見たくらいの事で動揺していた自分が恥ずかしかった。龍哉に申し訳なくて何も言えない……。
「どうした? さっきから大人しくないか?」
「私、そんなにいつも騒がしい?」
「そんな事ないよ。でもずっと黙ってないか?」
「昨日の朝、変な夢を見て……。ちょっとだけ龍哉を疑ってた」
「夢? 夢の中の俺はどんな疑いを掛けられてたのかな?」
「だから、ごめん……」
「夢なんだろう? 教えてよ。怒らないから」
「本当に怒らない?」
「あぁ、約束する」
「龍哉が他の女の人と……。すごく親しそうだった」
「親しそうって、どの程度?」
「……ベッドで、その人を抱きしめてた……」
「えっ? それで俺、疑われてたんだ」
「だから、ごめんって……」
「俺さぁ、確かに色んな女と付き合ってた。その中には一晩だけの相手もいた。でももう昔の話だ。前に言ったよな。綾が新入社員で入って来て凄く気になってた。タイプだったし好きだった。憧れてた。俺、綾に酷い事をしたと思ってる。物凄く反省した。それは本当だ。あれから他の女とは一切付き合ってないよ」
「えっ? だって……。もう五年近くなるのに……」
「うん。だけど……。あんな形でだったけど……。俺、もう綾以外の女と付き合いたいとも思わなくなった。あれから俺、仕事一筋の生活だった。それでも良いって思ってた。綾に対する謝罪の意味だけじゃなくて……。好きでもない女とは付き合えない。綾が良い男と幸せになったら、その内、親の薦める見合いでもして……。そう思ってた。あぁ、ごめん。綾の誕生日にする話じゃないよな」
「ううん」
私の方こそ、ごめん。龍哉はまだ他の女性と付き合ってるかもしれないなんて考えて。
「龍哉、会社の女の子たちに人気あったんだよ。この前、龍哉の噂してる女の子の話を偶然聞いて知ったんだけど」
「まさか。俺、あの会社で、そんな良い思いさせて貰ってないけど」
笑いながら龍哉は言った。
「どうした? さっきから大人しくないか?」
「私、そんなにいつも騒がしい?」
「そんな事ないよ。でもずっと黙ってないか?」
「昨日の朝、変な夢を見て……。ちょっとだけ龍哉を疑ってた」
「夢? 夢の中の俺はどんな疑いを掛けられてたのかな?」
「だから、ごめん……」
「夢なんだろう? 教えてよ。怒らないから」
「本当に怒らない?」
「あぁ、約束する」
「龍哉が他の女の人と……。すごく親しそうだった」
「親しそうって、どの程度?」
「……ベッドで、その人を抱きしめてた……」
「えっ? それで俺、疑われてたんだ」
「だから、ごめんって……」
「俺さぁ、確かに色んな女と付き合ってた。その中には一晩だけの相手もいた。でももう昔の話だ。前に言ったよな。綾が新入社員で入って来て凄く気になってた。タイプだったし好きだった。憧れてた。俺、綾に酷い事をしたと思ってる。物凄く反省した。それは本当だ。あれから他の女とは一切付き合ってないよ」
「えっ? だって……。もう五年近くなるのに……」
「うん。だけど……。あんな形でだったけど……。俺、もう綾以外の女と付き合いたいとも思わなくなった。あれから俺、仕事一筋の生活だった。それでも良いって思ってた。綾に対する謝罪の意味だけじゃなくて……。好きでもない女とは付き合えない。綾が良い男と幸せになったら、その内、親の薦める見合いでもして……。そう思ってた。あぁ、ごめん。綾の誕生日にする話じゃないよな」
「ううん」
私の方こそ、ごめん。龍哉はまだ他の女性と付き合ってるかもしれないなんて考えて。
「龍哉、会社の女の子たちに人気あったんだよ。この前、龍哉の噂してる女の子の話を偶然聞いて知ったんだけど」
「まさか。俺、あの会社で、そんな良い思いさせて貰ってないけど」
笑いながら龍哉は言った。