メシトモ!
「うん、頑張った方がいいよ。嫁に行けなくなるぞ」

「うるさい」

 涼太は「真実だから」と言って、カレーのお代わりをよそって、ガツガツと食べだした。涼太がご飯を勢いよく食べるときは照れている証拠だ。久しぶりに私と真面目な話をしたせいだろう。

「ねえ、スペアキーできたの?」

「うん、後で渡す」

「そう。ところで、なんで鍵が曲ったの?」

「教授が書類を小さめの本棚の下に落としちゃって、それを取るために本棚を動かしたら、ポケットから鍵が落ちたみたいでさ。それに気が付かないで本棚を戻したら、本棚の下敷きになって曲がった」

「それは大変だったね」

 もっとすごいことで曲がったのかと思っていから、案外普通でつまらないな、と思ってしまった。

「佐々木さんとあの後、食事に行ったんだろ?」

「うん」

「どうだった?」
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