メシトモ!
「結構前から一人暮らしのこと考えていたの?」
涼太が大学受験の時は私が就職活動。涼太が大学一年時には私が新社会人。お互いの人生の節目が被ってしまった。涼太も自分のことで大変だろうに、私に気遣ってこれと言った相談や我儘を言わなかった。
当時、できる限り話を聞くようにしていたけれど、今思い返せば私が涼太にしてあげられることは、もっとあったんじゃないかって思う。
「いや、大学入学したときは、就職と同時に一人暮らしをしようとまでは考えてなかった。最近、高校時代の友だちの親が再婚したんだ。俺、父さんが再婚するとか考えたことなかった。でも、父さんだって、まだ五十代半ばだし、そういう未来があってもいいんだよなと思って」
そっか。そうだな、と思った。お母さんが死んで、男手だけで私たち姉弟を育ててくれた。私が就職して、涼太も再来年は社会に出る。そうなれば、お父さんにはこれから好きなことをしてほしい。私も同じ気持ちだった。
「うん、そうだね。今まで私たちのためにずっと頑張ってくれたもんね。これからはお父さんに好きなことをしてもらいよね。そのためには、お父さんを一人にしてあげることも必要だね」
「それに、俺も一人で頑張ってみたいし」
「そこまでちゃんと考えているなら、涼太の好きにすればいいよ。それに私も涼太に甘えすぎているね。お姉ちゃんも家事、頑張る」
涼太が大学受験の時は私が就職活動。涼太が大学一年時には私が新社会人。お互いの人生の節目が被ってしまった。涼太も自分のことで大変だろうに、私に気遣ってこれと言った相談や我儘を言わなかった。
当時、できる限り話を聞くようにしていたけれど、今思い返せば私が涼太にしてあげられることは、もっとあったんじゃないかって思う。
「いや、大学入学したときは、就職と同時に一人暮らしをしようとまでは考えてなかった。最近、高校時代の友だちの親が再婚したんだ。俺、父さんが再婚するとか考えたことなかった。でも、父さんだって、まだ五十代半ばだし、そういう未来があってもいいんだよなと思って」
そっか。そうだな、と思った。お母さんが死んで、男手だけで私たち姉弟を育ててくれた。私が就職して、涼太も再来年は社会に出る。そうなれば、お父さんにはこれから好きなことをしてほしい。私も同じ気持ちだった。
「うん、そうだね。今まで私たちのためにずっと頑張ってくれたもんね。これからはお父さんに好きなことをしてもらいよね。そのためには、お父さんを一人にしてあげることも必要だね」
「それに、俺も一人で頑張ってみたいし」
「そこまでちゃんと考えているなら、涼太の好きにすればいいよ。それに私も涼太に甘えすぎているね。お姉ちゃんも家事、頑張る」