メシトモ!
 佐々木さんの目線の先には、アンティーク家具のお店があった。

「いいですよ」

「ありがとう。お腹空いてない? 大丈夫?」

「まだ、夕飯には少し早いですし、私もここのお店に入ってみたいです」

「じゃあ、入ろう」

 中に入ると、バラのいい香りがした。たぶんどこかでアロマを焚いているのだろう。

 天井にはガラスビーズやレースの付いた小さめのシャンデリアがいくつも吊るされている。本棚や机、イスにはバラやユリの彫刻が施されていた。

 女性なら一度は憧れるような可愛い家具がいっぱいあった。

「杉山さん、こういうデザインのもの好き?」

「好きです。子どものころ、絵本の中のお姫様がこんな家具に包まれて生活しているのを見て、すごく憧れました」

 佐々木さんは立ち止まると、ランプシェードのデザインをじっくりと見つめた。

 そのランプはアイボリーの地に、小さなバラの模様が散りばめられている。淵には数種類のレースがあしらってあった。ライトを点けるためチェーンの先には丸いガラスビーズが付いて、それがライトに反射してすごくきれいだった。

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