未知の世界3

今日は待ちに待った退院の日。




「いい?かなちゃん。




今回は仕方ないけど、お酒は禁止。未成年だから当然だけどね。




タバコを吸っている人に近くにはいかないこと。




それに、運動も禁止。風邪を引いたら必ず僕のところに来ること。




勉強は無理してでもやらないといけないと思うけど、ほどほどにね。




次回、喘息の検診の時に一緒に傷の確認もするからね。それと同時に脳神経外科での受診もするんだよ。」




あぁ、長い忠告。。。



メモしないと忘れちゃいそう。




「は、、、い。」




「まぁ、かなちゃんには佐藤先生がいるからいいけどねー。」




とニヤニヤしながら言う進藤先生。




「旅行、楽しんできてね。くれぐれも激しい運動は禁止だからねっ。」




へ?



なんで進藤先生が知ってるの?!旅行行くこと!それに、激しい運動って!!!!




「佐藤先生から、主治医の僕に退院後に旅行に連れていっていいか聞かれたんだよ。
かなちゃん、顔が真っ赤だよー。」




そういうこと、、、、、、




もう進藤先生、何げにドS。



本当に思ったことをペラペラ話しちゃうんだもん!!




私は、進藤先生からの退院後の注意事項を聞いて、最後にお礼を言い、部屋を出た。




そして、幸治さんの待つ、病院の職員駐車場へ。



< 89 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop