男装騎士~それから~
どうして、なんともなしに話せる?
俺は、お前を殺そうとしたんだぞ?
それなのに、当たり前に背を向ける。
当たり前に、手を貸そうとする。
バカじゃねぇの?
信用してんじゃねぇよ。
お前にそうやって信用されるたび、優しく笑いかけられるたび。
俺の心は、ギシギシと音を立てる。
「急に降ってきたんだね」
「ああ・・・」
「寒くない?」
「ああ」
後ろにいる俺を気遣うように声をかける。
そんな気遣いさえも、必要ないのに。