忘れもの。


「ほんともぉ何処行っちゃったんだろぉ~!マオー!」

「関谷ー!あいつ帰ったのかなぁ?彼女出来たからってゲームが面白くなるとは限らねぇのによぉ!」



アイミと、マヒルの友達の声が聞こえてくる。




『やっば!アイミ探してる!私行くね!』



告白した後の空気に耐えられず、マヒルの側を離れようとする。




グイッ



『え!何?』


「よし!このまま俺達手繋いだままあっち戻ろーぜ!」



マヒルに引っ張られ、強引に手を繋がれる。



『何言ってんの、そんなの嫌だよ!私先行くから!』


「恋人だろ?別に手繋ぐの普通じゃん」


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