遠すぎる君
俺は包装紙にくるまれたソレを鞄から出した。
そして机の引き出しの奥に仕舞った。
もう持ち歩くのは止めよう。
こんなもの、今更渡すわけにはいかない。
しおりには彼氏がいるんだ。
元カレからのプレゼントなんてもらったって
迷惑以外の何事でもない。
ふぅ……
溜め息をつくのは何回目だろう。
動揺で溜め息までも震える。
永沢と仲良く喋ってるのもショックだったけど
その比じゃない。
動けない俺の前で
ゴールにポンポンと何度もシュートを決められてるようだ。
結局俺はしおりに対しては後手後手なんだ。
もう一度大きく息を吸ってゆっくりと吐いた。
しおり
おまえの中に俺はもう居ないんだよな
心の中でも言葉にすると現実味を帯びて
喪失感で座ってるのもやっとだ。
後悔……してるのか、俺は
知らずに握っていた手を開くと
爪の跡が残っていた。
後悔なんてするぐらいなら
どうして卒業式の日
ちゃんと自分の気持ちを伝えなかった?
いや、最後ぐらいいい男に映りたかったんだろ?
付き合ってた時は
酷い彼氏だった。
だからこそちゃんと解放して
少しでもしおりの心に残る男でありたかった。
なのに今の俺は……
しおりにはもう俺の存在は必要ない
しおりの心に残ってすらいないだろうことに
焦りと怒りが込み上げてくる。
こんな俺をしおりがいつまでも想うわけがない。
本当に最悪な人間だな。
この状況を、
あのふんわりした笑顔を他の男へ向けているしおりを
ほほえましく思えるほど
俺は大人じゃなかった。
食欲もなく
睡眠もろくに摂れない。
俺は初めて三日も学校を休んだ。
これが恋患いなんだと
後で知った。
そして机の引き出しの奥に仕舞った。
もう持ち歩くのは止めよう。
こんなもの、今更渡すわけにはいかない。
しおりには彼氏がいるんだ。
元カレからのプレゼントなんてもらったって
迷惑以外の何事でもない。
ふぅ……
溜め息をつくのは何回目だろう。
動揺で溜め息までも震える。
永沢と仲良く喋ってるのもショックだったけど
その比じゃない。
動けない俺の前で
ゴールにポンポンと何度もシュートを決められてるようだ。
結局俺はしおりに対しては後手後手なんだ。
もう一度大きく息を吸ってゆっくりと吐いた。
しおり
おまえの中に俺はもう居ないんだよな
心の中でも言葉にすると現実味を帯びて
喪失感で座ってるのもやっとだ。
後悔……してるのか、俺は
知らずに握っていた手を開くと
爪の跡が残っていた。
後悔なんてするぐらいなら
どうして卒業式の日
ちゃんと自分の気持ちを伝えなかった?
いや、最後ぐらいいい男に映りたかったんだろ?
付き合ってた時は
酷い彼氏だった。
だからこそちゃんと解放して
少しでもしおりの心に残る男でありたかった。
なのに今の俺は……
しおりにはもう俺の存在は必要ない
しおりの心に残ってすらいないだろうことに
焦りと怒りが込み上げてくる。
こんな俺をしおりがいつまでも想うわけがない。
本当に最悪な人間だな。
この状況を、
あのふんわりした笑顔を他の男へ向けているしおりを
ほほえましく思えるほど
俺は大人じゃなかった。
食欲もなく
睡眠もろくに摂れない。
俺は初めて三日も学校を休んだ。
これが恋患いなんだと
後で知った。