裏ギフト
見張り
結香イジメの会議を勧めていると、気がつけば外は薄暗くなり始めていた。


人の悪口を言っている時ほど、時間の進み方を早く感じることはない。


それは2人も同じだったようで、外を見て目を丸くしていた。


部屋の中には食べた後のおやつの袋が散乱している。


なんだかんだ言って、あたしもつぐみも結構食べてしまった。


体重が気になるけれど、楽しい会話をしている時は食も進んでしまうみたいだ。


「そろそろ帰ろうかな」


そう言い初が立ち上がる。


「そうだね。すっかり長居しちゃったね」


つぐみが同じように立ち上がる。


その時だった。


クローゼットからゴトッと何か物が落ちる音が聞こえて来た。


「なんだろ」


そう呟き、クローゼットを開ける。
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