裏ギフト
ウサギ
写真をばら撒いてから結香はピタリと学校に来なくなった。


あたしが毎日メールを送っても、なんの返事も返ってこない。


土曜日の午前中授業を受けていると、結香の母親が結香の荷物をすべて持って帰ってしまった。


その様子にあたしはニヤリと笑う。


結香はついに学校に来られなくなったようだ。


昔のイジメの事もあり、想像以上にアッサリといなくなってくれた。


あたしはその事に満足していたのだった。


そんな週の、日曜日。


気分のいいあたしは朝早くから目が覚めた。


鳥のさえずりに笑顔が浮かび、テキパキを着替えをする。


一階へ下りるとお母さんはまだ眠っていて、あたしは2人分の朝食をつくった。


鼻歌を歌いながら玄関を出て、朝刊が入れられているポストへ向かう。


そしてポストを開けた瞬間……あたしは固まってしまった。


朝刊の下にねじ込まれるようにして入れられている、四角い箱。


そうだ。


今日は日曜日だ。


送り主がわからないプレゼントが届く日。
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