裏ギフト
呼び出し
翌日、あたしは初とつぐみに呼び出されて放課後の校舎裏へと来ていた。


空は今にも雨が降り出しそうなほど真っ暗で、少し肌寒さを感じる。


こんな奴らの誘いに乗る必要はなかったけれど、あまりにしつこく声をかけてくるので根負けしてしまった。


校舎裏についてみると、初とつぐみの間に結香が立っていてあたしは驚いて目を見開いた。


今や結香が2人のリーダーなのだろうか?


それにしては結香はおどおどしたように視線を泳がせている。


とても2人のリーダーには見えなかった。


「用事ってなに?」


そう聞くと、初が結香の背中を押した。


少し押されただけなのによろつき、こけてしまいそうになる結香。


「結香、なに?」


あたしはそんな結香を見下ろした。


結香はハッとしたようにあたしを見て、「え……あの……」と、口ごもる。


「遠慮せずに言ってやりなよ」


つぐみが急かすように言う。


「結香を落として入れようとしてたんだよ、ソイツは」


と、初。
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