裏ギフト
だけど、永遠の好意を断るワケにはいかない。


そう思い、あたしは永遠と並んでA定食を食べることにしたのだった。


食堂で一緒に食べている間、部活動に精を出している女子生徒たちがチラチラと視線を向ける。


『あの子誰?』


『永遠君の彼女とか?』


『えぇ!? やだぁ!』


そんな会話が聞こえなくても聞こえてくる。


でもあの子たちは永遠を遠目に見ているただのファンだ。


永遠とあたしが並んでご飯を食べていて、本当に嫉妬する子たちとは違う。


しばらくきゃぁきゃぁ言っていたけれど、自分たちの定食が出来上がるとすぐに黙った。


「永遠って人気者だよね」


ご飯を食べながらあたしは呟いた。


「え? なんだよいきなり」


「カコイイし、スポーツができるし」


「侑理だって可愛いし、しっかり者だろ」
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