裏ギフト
そう言いあたしは結香の肩を抱いた。


その瞬間結香の震えが一層に強くなる。


あたしはそれを無視した。


「結香、この2人に何を言わされようとしてるの? あたし、怒らないから言ってもいいよ?」


「それは……っ……あの……」


どうしていいかわからず、目に涙を浮かべる結香。


こいつの泣きむしも健在か。


そう思った時、不意に結香の体の震えが止まった。


「……メールの相手は……ヤリ友じゃないの?」


「はぁ?」


「メールの相手はヤリ友かって聞いてるの! 友達もいないあんたがずっとメールしてるから、おかしいと思ってたんだよね! スマホの画面を見ながら時々ニヤニヤしてるし、絶対男だろ!!」


結香が叫ぶようにそう言い、あたしの手を振り払った。


唖然として結香を見つめるあたし。


結香の顔には怯えたような表情は見えなかった。
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