天敵なキミに恋をした





ちょうど今、りりちゃんは先生のお手伝いをしていていない。



だからひとり、唇を噛み締めて俯く。





すると、



「大丈夫?顔色悪いけど。」




クラスメイトの男子、今井くんに話しかけられた。




「うん、大丈夫だよ…」




ニコリと笑ってみせると今井くんは私の頭を撫でた。




「無理して笑わないで。辛そうだよ。俺でよかったら話聞くけど。」





今井くんの優しい言葉で涙が溢れる。




ダメ、今優しくされると泣いちゃう…





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