天敵なキミに恋をした
「何持ってんの?それ、女子が持つ量じゃねぇだろ。」
そこには資料を半分以上持った相沢くんがいた。
「先生に頼まれたの。」
「ふーん、まぁいいや。手伝ってやるよ。」
相沢くんはそう言って歩き出す。
なにそれ、意外と優しいんだ、相沢くんって。
「ありがとっ!」
「いーえ。あんま無理すんなよ。力仕事とか男に頼めよな。」
資料室につき、その資料を指定の場所におく。
「本当にありがとう。相沢くんいなかったら私転んだりしてたかも。」
へへっ、と笑うと相沢くんは目を細めて笑った。
やっぱかっこいいね、うん。