私立神無月学園―抗え自由を獲(え)るために―
トンットンッと水と書かれたところと、炎と書かれたところをチョークで軽く叩く。
「このように対局になっている属性が、八つあるものを八芒星(はちぼうせい)と言います……って聞いてますか!?昊さん!」
「イタッ」
校庭で炎の龍をだしたり、暑さに負けて一部の子達が氷の魔力(ティア)を使いちょっとした雪を降らせて涼んでいるのを窓からボーっと見ていた昊は女教師、御島佳世(みしまかよ)が放ったチョークの存在に気づけず避けることが出来なかった。
チョークは、そのまま眉間にドストライク。
「もうっ誰のためにこんな一年生の、基礎中の基礎の授業をしていると思ってるんですか!」