今日も上からものを言う。





それは私のセリフだ。



どれだけヒドイ言葉を言われたことか。


なのに、自分のことは棚に上げて私だけ責められても困るよ。






「でも、もうちゃんと覚えたから。
永瀬律くんだったよね?
この前のことはお互い水に流そう」




これで万事解決!


私もちゃんと水に流してあげるから。





でも、彼、永瀬くんは不満だったようで私の頬を片手で潰す。







「何僕に対して意見を述べてるの?
他人に指図とかされたくないんだけど。
次またそんなこと言ったら……」





永瀬くんは私にゆっくりと顔を近づけてくる。







< 33 / 400 >

この作品をシェア

pagetop