東京女子、アイドルなう。
プロローグ
―青い空。永遠に広がっているように見える、この世界。


…すべてがつまらない。


恋とか、友達とか…私には関係ない。


親友ならいる。1人だけ。その子以外は信じられない…


この世界の全てがつまらない。


…何故私はこの世界に生まれてきたのだろう。


…何故私は、この世界で生きているのだろう。


こんなつまらない世界…私がいなくても、永遠に回るんでしょう…?


そう。所詮世界なんて人一人死んだ位でいくらでもやっていける。


どんなに大物で、偉大な人でも、代わりが見つかれば騒ぎなんて落ち着くだろうね。


”人それぞれに個性があるのは素敵な事”


…だなんて。世界は広いんだから…同じ顔の人がいたって、同じ個性がある人がいたって、おかしくないじゃないか。


私がこの世で一番つまらないと思うのは…自分自身。


いつもつまらない事ばかり言って…


いままで12年間生きてきた人生だが、親友いがい特に印象に残るものがないというか…あっても、結局はみんな裏切る訳だし…。


それに、つまらない私に群がるやつらも、どうせつまらないやつばかりだと思い、必要最低限の会話しかしてない…。1回まともに話したことあるけど、くだらなかったもの。


私はいわゆる、”人間不信”なのだと思う。


―これは、そんな少女の成長を見つめる物語。
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