あなたが私にキスをした。
――side トーコ
「おい、今から図面変更して間に合うのかよ!」
スケッチブックにデッサンを始めたトキワに、ユヅキくんが問いかける。
「間に合うかだって?知らねえよ。でも、間に合わせるしかないだろ」
そう答えるトキワの顔は真剣だけど、どこか楽しそうにも見えた。
きっと、いいデザインを思いついたのだろう。
もう、きっと彼は大丈夫だ。
――私は、最後にやるべきことをやらなくちゃ。
私は彼に気付かれないように、そっと、その場を離れた。