オトコなのにオンナ……なのにオトコ!?
「俺達のメジャーデビューが熱愛発覚に負けるとは……」
「まだまだ、だな」
都内某事務所。
帝と皐の溜め息が聞こえる。
「……と言うよりも、Jリーガーだかなんだか知らないがあの樹を手懐けてるのは凄くないか??」
「確かに!あんな幸せそうな表情しちゃってな。実際はあの口の悪いクソガキだと思うとなぁ?」
しかも本性知ってるらしいし、と付け加える。
「俺……付き合えるけど??」
「って窮マジかよ!!!樹だぜ?」
強張った表情の皐。
「だからお前はオンナが出来ないんだ」
呆れる帝。
「黙ってりゃカワイイじゃん?」
って窮?樹が黙ってるトコ見た事あんのかよ??
噂をすれば……影。
「遅れてゴメンっ!!マスコミがうるさくってさ」
ピンクのフレアスカートをひらひらさせながら表向きは事務所のマネージャー、の樹が現れる。
「おっ来たな?」
「今日から忙しいぜ。ラジオだろ?それから雑誌の取材、あとは撮影も一件だっけ?」
「いけるよな??」
「もちろんっ!!!」
樹の未来も、姫奈の未来も、まだまだ始まったばかりだ!
ギィーーーッ。
待ってるファンの為に、愛する和樹の為に、行くぜっ!!
この扉の向こうはきっともっと輝いてるハズだっ。
【完】