四色恋模様
君色




「なーなー、起きてー」




お母さんの声にゆっくりと目を開けると眩しい日の光が差し込んでいた。



目を細めて時計を見ると6:00。


ああ、余裕じゃん。








昨日のあれから泣き疲れてお風呂はいったらすぐ寝ちゃったんだ。



机に置いてある鏡の前に恐る恐る進む。



お風呂入ったし…。そんなひどくは…。





「ひいっ!!」



ひどかった〜!!



慌てて鏡を掴んで写る自分をよく見る。



目が腫れてるし、なんかクマまでできてるし…。




「最悪…」



ガクッと頭を垂れてとりあえず下に降りる。


顔を洗えば少しは良くなるかなぁ〜?



「なな、おはよー」


「おはよ!」




お母さんに気付かれないようにダッシュで洗面所にかけこむ。



バシャバシャと顔を洗って鏡を見る…けど変わらない。



「はぁ…」


メイクってしたこと無いけど…やってみるべきかな?



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