狐と嫁と溺愛と
あたしなんかよりずっと美人だ。



さっきまで濡れていた髪は、完全に乾いていて。



この姿に似合わないスエット姿に、吹き出してしまった。



「なんだよ…」

「スエット、変だよ」

「脱いでいいわけ?直視できんの?」

「で、できないです…」

「はいはい、無駄話は終わり。俺は今からやりすぎないように努力するから。だからお前は、あまり俺を煽るなよ?」

「そんなこと言われたってっ‼︎どうしたらいいかわからない…よ?」

「ぐちゃぐちゃに溶かしてやる」



それからは溶けたなんてもんじゃない。



わけがわからなくなるほど、大河さんに愛された実感でいっぱい。



死んでしまうんじゃないかと思うほどの快感と、大河さんの余裕のない表情に、ただただ翻弄されて。



気がつけば朝になっていた。



いつ寝たのかわからない…。



体がダルいというか、重いというか…。



「おはよう、ナナ」

「おは…よ…」

「戻れねぇ。ははっ‼︎」



大河さんは妖の姿から戻れなくなりました。



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