狐と嫁と溺愛と
だけど、龍之介くんが時折見せる寂しそうな顔。



嫌いならあたし達に関わらなきゃいいのに、ちょこちょこ憎まれ口を叩く。



「龍、そっち持って」

「春乃は人使いが荒い」

「女のあたしより力あるんだから文句言わないの」

「猫娘が力とか言うな。あっ、お前の特技は色仕掛けか」

「だったらなんであたしに彼氏ができないんだ」

「趣味が悪いからじゃないか?」



このふたりのやりとり、久しぶりに見たけど…やっぱり仲良しだよ。



春乃は天然金次にメロメロだけどね。



『抱っこされたい』



そう言った金次くんの言葉を間に受け、抱っこする日を夢見てます。



お父さん、リンさん、金次くんと、心変わりが激しいけど。



誰とも親密にならないとこが春乃らしい。



「んなぁ⁉︎」

「どうしたの⁉︎志鬼くん…」

「指、打った…」

「あははっ、ドジ〜‼︎」



なんだかんだ、龍之介くんも一緒に作業した。

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