狐と嫁と溺愛と
お茶を淹れてくれた高島さんがニコニコしていて、見守られながらそれを食べた。


「甘ったるい…」

「当主様‼︎」

「高島、俺に酒」

「かしこまりました」



き、着物姿だよっ‼︎



レアだよ、コレは。



「どうしたの⁉︎」

「こっちの方が楽だからな。尻尾を消さなくて済む」



そんな大河さんは、昼間からお酒を飲んでるの。



昨日飲めなかったからだって。



「ずる休みしてるみたい」

「たまにはいいだろ。アホのように働いてるんだから」

「ふふっ…」

「なんだよ…」

「大河さん、こっちの方が素直だね」



耳がピクッと動いた。



白い耳と、白い尻尾。



妖艶って言葉は、大河さんのためにあるのかも。



ちょっとカワイイけど…。



「フワフワ…」

「ナナぐらいだぞ、俺の尻尾に触るやつ…」

「だってあたしは大河さんの奥さんでしょ?対等な立場だよね?」

「言ってくれる…」



やめられない、このフワフワ‼︎



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