狐と嫁と溺愛と
あたしのお母さんを遊び人みたいに…。



とりあえず、ネックレスをつけてみた。



「あたしに似合うかな…」



お父さん、センスないよ。



完全に男物っぽい。



「女心、全くわかってない…」

「わかってねぇな、ナナは。こうやって男物つけとけば、『彼氏いるんだ…』って思って、お前モテなくなるだろ?」

「元からモテませんが…?」

「自分の姿、まともに見てねぇのか?母親に似てきたよ、お前」



えっ…?



あの美人に似てきた?



「覚醒してる証拠だろ。ですよね?尻尾が焦げた当主様」

「まぁ、そうだな。キレイになってる」



ウソでしょ…?



そういえば、最近まともに鏡見てない。



花のような模様の痣だけ気になってたし、なにより具合が悪かったから…。



「どんどんキレイになるよ、お前」



それは…嬉しいかな…。



って、大河さんもそう思ってたの…?



は、恥ずかしい…。



< 96 / 582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop