ミルト
―ッ!!!―
実は俺は
ずっと姫喜のことが好きだ。
正確にいつからって言われると
わからない。
物心ついたときには
既に彼女はいたし、
小さくて泣き虫だった彼女は
妹のようで大好きだった。
好きだって
自覚し始めたのは中学生になってからだけど、
よくよく考えると
ずっと好きだった気もする。
「…未来花?
最近おかしいよ?大丈夫?」
心配してくれるらしく、
何度も顔をのぞきくんでくる。
が、
あまりにも恥ずかしいので
彼女の顔を手で持つ。
「ちょっアスカ(*`Д´)ノ!!!」
彼女にバレないように
そっと茶色の髪にキスをする。
彼女が殴ってこないうちに
手を離した。