陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。

聡 side





「好きっ!聡の事が好きなのっ!
だからお見合いなんてしないで私の側に居てよ!」


そう言ったのは寝起きだったのか、格好は部屋着のままで、化粧もせずにその場に居た翼だった。


話を聞くと俺がお見合いをすると勘違いしていたらしい。


その日から俺達は付き合うようになった。


そもそも俺は賭けに出た。
高山からの告白の返事もまだしていなくて、俺に対しても一緒に居るのが当たり前になっていて、翼にハッキリとして欲しかったからだ。


だから翼の答えが出るまで会わないし連絡もしないと言って翼のマンションを出た。
だけどやっぱり翼を会社で見てしまうと今すぐ抱きしめたくて、俺の側にずっと居てくれよって思ってしまう。


だけどグッと堪えたのは翼の為だと思ったからだ。


だからこそ翼が好きだと言ってくれた時は普通な振りをしていたがめちゃくちゃ嬉しかった。


俺のマンションに翼を連れて行って、やっと俺の物になったと実感できた。


翼と一つに重なり、俺の名前を呼ぶ声も、何もかもが愛しくて、幸せだった。


だけど付き合うようになると、毎日一緒に居たいと思ってしまう。


会社が休みの週末は、隼人が翼の家に泊まるし、二人きりでゆっくりする時間がないし、かといって隼人は可愛いし一緒に遊んでると楽しい。
親父の前で結婚宣言したけど、翼にも俺の気持ちをちゃんと伝えたら頷いてくれた。
まだお互いの両親には挨拶はしてないけど、正式に結婚がきまれば先々では毎日、一緒に居れる。
だけど今すぐにでも一緒に住みたい俺は翼に一緒に住まないか?と言ったら、結婚してからでいいでしょ?なんて言われるし、俺がどれだけ翼と毎日いたいかなんて翼はわかっていない。





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