陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



俺はオフィスに戻ると自分の机で書類を作った。


作った書類を手に取って、俺は翼の元へ向かった。


俺は前みたいに翼に話しかけた。


「これ頼むな!」


一瞬、驚いた顔を翼はしたが「うん!」と笑顔で俺に言った。


翼の笑顔を見た瞬間、今まで女々しくしていた自分がバカみたいに思えて、それと同時に何故かスッキリした。


そして俺はチラリと部長を見ると、部長がこっちを見ていた。


俺は翼の肩を抱いて耳元で言った。


「部長と付き合ってるんだって?」


「えっ!どうして知って…」


「亜沙美に聞いた!お前の好きな人が部長だったなんてな?
そりゃ俺じゃ叶わねぇよ…
おめでとう、幸せになれよ?」


「えっ!う、うん…」


頬を赤くして照れたように言った翼は、今は幸せなんだろう。


俺が自分の机に戻る時もこっちを部長が見ていたのに気づいたけど、あれくらいしても罰は当たらないよな?
悔しいけど部長なら翼を任せられるし幸せにしてくれると信じてる。


だけど俺が机に座るのを確認した部長は直ぐに翼を呼んだ。


「紺野さん!ちょっといいかな?」


「は、はい…」


部長は翼を呼ぶとそのままオフィスを二人で出て行った。


きっと俺が翼の肩を抱いて話をしたあとに、翼が頬を赤くしてたのが気になって仕方ないんだろうな。


俺もいつか必ず翼よりも良い女を見つけて幸せになってやる。


そう思い俺はヤル気を出して営業に出掛けた。








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