陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



「翼ちゃん起きて!」


そう耳元で言ったのは隼人で、私は隼人に起こされた。


「早く一緒にあそぼうよ!」


「隼人、おはよ!そしてあけましておめでとうございます!」


「翼ちゃんおはよ!あけましておめでとうございます。」


隼人は私の真似をするように言った。
言葉もしっかり話せるようになって、一年、一年の成長を感じる。


「お姉ちゃん、今から顔を洗ったりとか用意するからリビングでおりこうさんに待っててね?」


「はーい!」


元気よくそう言った隼人は走ってリビングまで向かった。


やっぱり可愛いな隼人は。


私はベッドから起き上がりスマホを見ると、何件かラインが来ていて、学生の頃からの友達なんかが"あけおめ〜"と来ていた。
亜沙美と幸太と部長からもラインが来ていて、亜沙美と幸太は"おめでとう!今年もよろしく"と新年の挨拶だったが、部長は"食べ過ぎて太ってないか?どうせ食べて飲んで寝てんだろ?"と新年の挨拶以外に余計な事までもがメッセージには入っていた。


私はラインの返信をすると顔を洗い、歯磨をして服に着替えてリビングに行った。


私はコーヒーを飲んだ後に隼人にお年玉をあげた。


隼人は喜んでいてすぐに朱里さんにお年玉を預けていた。


暫く隼人と遊んで、お母さんが雑煮を作ってくれたから食べた。


お腹が満たされてコタツで寝転んでいたら隼人がやってきた。


「今からお外に行く!ねえ、一緒に行こうよ!」


隼人にそう言われたら断れなくて近所に初詣に行くことにした。


二人で手を繋いで歩く、神社に着くと人が一杯で、隼人は出店の方に目がいっていた。


「隼人、先にお参りしておみくじをしてからお店で何か買ってあげるから先にお参りしようね?」


「はーい!」


「偉くなったね隼人!」


「だって僕はもうすぐお兄ちゃんだもん!」


去年まではまだワガママ言って出店に裂きに行く羽目になったけど今年はワガママは言わなかった。


そんな姿を見ると少しウルッときてしまった。


私と隼人はお参りをしておみくじをして、木におみくじを結んだ。


それから出店で隼人にお面を買って、くじ引きをさせてあげて、凄く満足していた。


二人で神社を出て歩いて帰ってると、前から会いたくない人が近づいてくるのが見えた。


亜沙美や部長が言っていた心配は見事に的中してしまった。




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