陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



着いた場所は部長のマンションだった。


中へ入ると私のマンションよりも広いのに、物が少なくて更に広く感じた。


私はリビングにあるソファーに座り、何だか落ち着かなかった。


そこへコーヒーカップを両手に持って部長がやってきた。


「寒かったろ?コーヒーでも飲んで温まれ。」


「ありがとうございます。」


部長も私の隣に座ってコーヒーを飲んだ。
何だかドキドキしてコーヒーを飲んでるんだけど味があんまりわからなかった。


コーヒーを飲み終わり暫く沈黙が続いていたが、いきなり部長は私の座っている後ろに回り込んで、ぎゅっと私を抱きしめた。


「俺…お前を離すきないから!
もう一度聞くけど、翼は俺の事、どう思ってんの…」


「好きだよ…聡が好きっ!」


「俺は愛してる…」


そう言って私にキスをした。
何度も唇を重ねては、好きな気持ちが溢れる。


部長は私の体を抱き上げると、寝室に連れて行き、ベッドに降ろした。


「お前に出会ったあの日は、お前の悲しみを忘れさせる為に抱いた。
だけど今は違う、お前の全てを愛してるから抱くんだ。
俺だけを見て、お前は俺だけに溺れろ!」


「もう…とっくに聡に溺れてるよ」


そう言った瞬間に聡は私にキスをした。


何度も、何度も、お互いを求め、私達は一緒に果てた。




やっと自分の気持ちに気がついて、今はこうして部長と一つになれて凄く幸せを感じている。





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