shoot some hopes



近所の公園についた。
まだ先輩は来てないみたいだ。
1人でベンチに座っていると
「こんな時間に女の子が1人なんて危ないよ」
振り返るとそこには優樹先輩が
「びっくりした...変な人かと思いました...笑」
「変な人とかひどいな...笑」
そう言って先輩は私の横に座った。

「柚菜ちゃん。今日はごめんね。ずっと待ってた?」
「あ、途中で寝てたみたいで笑
全然大丈夫ですよ。」
「ごめん...ごめんね...」
先輩の様子がおかしかった。
私は先輩に近づき肩に頭を乗せた。
「どーした?」
心配そうな顔をする先輩に私は言った
「私は大丈夫ですよ。どんなことがあっても先輩を信じますから。だから...
正直に話してください。」
先輩は私の手をギュツと握り話し出した。
「実は今日呼び止められて...」
「未唯ちゃんですか...?」
「うん。俺てっきり柚菜ちゃんと仲良いからそのことだって思ってて...」
「仲良くはないですよ...何言われたんですか?」
黙りこむ先輩に私は
「優樹くんは私の彼氏だよね...?」
こんなこと聞くなんて最悪だって分かってた...でも自分に自信がなくなって...
「ごめん...なんか混乱してて...」
思いもよらなかった...信じてたから余計つらくて...
私は先輩の手を振り払い家に走って帰った。


「おかえり。どーした汗かいて...」
「なんでもない。」
私はお風呂で泣き続けた。
なぜお風呂かって?流れてるのは涙じゃないって思いたい自分なりの強がりだと思う。


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