shoot some hopes



次の日、私は勇気を出して
「おはよう。」とLINEをした。
返信は来なかった。
「やっぱ、嫌われたかな...」
こんなこと考えるのは初めてだった。
すごく苦しくて何も考えられなかった。


学校に着くとLINEがきていた。
「おはよ。今日体調悪いから休む。」
「早く治してください。お大事に。」
私だって体調悪いよ...先輩のせいで...
すると教室に未唯ちゃんが入ってきた。
「柚菜ちゃん。優樹先輩休みなんでしょ?」
なんで知ってるの...
「あ、うん。誰から聞いたの?」
「さっき優樹先輩からLINEきたからさ、心配だね~。」
完全敗北の鐘が聞こえた。
「未唯ちゃん優しいね。お見舞い行ってあげれば?」
負け惜しみなのはわかってた。



放課後。
陽菜と零先輩が私のとこに来た。
「柚菜、零先輩がお見舞い行こうって...」
「私じゃなくて未唯ちゃん誘えば。優樹先輩は未唯ちゃんがいいみたいよ...。」
私はそう言い捨てて教室を出た。

家に帰っても何も考えることが出来なかった。
ピロリンッ
「柚菜ちゃん、お見舞いって何持ってけばいいかな~?」
本当に行くんだ......。
私は布団に潜り込んで必死に忘れようとした。


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