まだ本当の恋を知らない
「悪かった、言葉なんていらないだろって思ってた俺がいけなかったんだな。

お前は都合のいい女だって言ったけど、俺にドキドキしない、恋か分かんないって、それでも続けてたってことは俺だって都合のいい男だったって事だよ…」

寂しく笑う海斗に、何も言葉を発することが出来なかった。

「俺はお前が好きだ。
ずっと一緒にいたいと思ってる。」


「ま、今さらか…
でも、これが俺の気持ち。
もう少しなら待ってやるぞ。これまでも長かったんだからさ。」

そう言うと、荷物をまとめ「じゃあな」の一言だけで部屋を出ていってしまった。


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