サヨナラの向こう側
「なにボーッとしてんだよ、コーヒーあがったぞ」


慶にうながされるまで、全然気づかなかった。


「すみません」




「お待たせいたしました。


ごゆっくりどうぞ」


常連さんにコーヒーを運んだ。




ダメだな、私。



バイトにも集中できないほど、先生が好きなんだ。



先生のここが好き、っていうより、全部が好き。





< 112 / 270 >

この作品をシェア

pagetop