サヨナラの向こう側
「私、千広くんが好きで。


振り向いてほしかったんだけど、ダメで。


千広くんには好きな人がいたから」



そうだ。


いつか、告白されていたところに偶然いあわせた時も、断ってたし。



「私、千広くんのことをずっと見てたから、誰が好きかわかってた。


だから、その女の子が他の人を好きなことを、教えてあげた。


その子がキスしてたところにも、わざと連れていったの。


それで、私とつきあってもらえることになった。


2番目でいいから、って言って」


「そんな、2番目だなんて・・・」


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