サヨナラの向こう側
放課後。


恵未と私は、中庭のベンチに座っていた。


ここは、放課後になると、ほとんど誰もいなくなる。




「美久、ごめん。


私、千広くんに嘘ついてた。


で、千広くんに本当のことを話して、フラれた」



「えっ、どういうこと?」




恵未がつかなきゃいけなかった嘘って、なんだろう。


まったく思いつかない。


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