夢・・・
長い夢
夢を見た。
長い夢だった。
目が覚めてからも、はっきりと覚えている。
なんだか嬉しくて、興奮していた。
携帯で時間を確認したら
もう一眠り出来そうだった。つづきが見たかったが、端切れの悪いドラマの最終回を見た後のような気分と、クライマックスに差し掛かった興奮とで、目を閉じても眠れなかった。
持っていた携帯で、彼の番号を探していた。
何年ぶりだろう。三年位は経っているかな?通じるかどうかも分からなかったけど、呼びだしていた。
「プルルル、プルルル・・・」
やっぱり出ないよね。あきらめたとき、
相変わらず無愛想な声で、
「はい」
すぐに言葉が出なかった。
懐かしい声に、嬉しくて何て話していいか分からなかった。
「・・・もしもし、」
「自分の” もしもし” の言い方 全然 変わってないからすぐわかるわ、アホっ、何した?」
「自分の夢見たから、」
お互い相手の事を”自分”と呼んでいた。懐かしかった。変わらなかった。夢のつづきのように、あの頃に一瞬で戻ってしまった。
何て話そうか迷ってしまったが、彼の言葉で緊張がほぐれ、世間話を始めた。
10分程話すと、彼は通勤途中だったので またね と電話を切った。
世間話はしたけれど、肝心な事は聞けないでしまった。
彼女はいるの?
結婚はしてるの?
彼も突然の電話で驚いてる様子だったが、わざと曖昧なままにしてしまった。
会いたい。ただ、会いたい。
長い夢だった。
目が覚めてからも、はっきりと覚えている。
なんだか嬉しくて、興奮していた。
携帯で時間を確認したら
もう一眠り出来そうだった。つづきが見たかったが、端切れの悪いドラマの最終回を見た後のような気分と、クライマックスに差し掛かった興奮とで、目を閉じても眠れなかった。
持っていた携帯で、彼の番号を探していた。
何年ぶりだろう。三年位は経っているかな?通じるかどうかも分からなかったけど、呼びだしていた。
「プルルル、プルルル・・・」
やっぱり出ないよね。あきらめたとき、
相変わらず無愛想な声で、
「はい」
すぐに言葉が出なかった。
懐かしい声に、嬉しくて何て話していいか分からなかった。
「・・・もしもし、」
「自分の” もしもし” の言い方 全然 変わってないからすぐわかるわ、アホっ、何した?」
「自分の夢見たから、」
お互い相手の事を”自分”と呼んでいた。懐かしかった。変わらなかった。夢のつづきのように、あの頃に一瞬で戻ってしまった。
何て話そうか迷ってしまったが、彼の言葉で緊張がほぐれ、世間話を始めた。
10分程話すと、彼は通勤途中だったので またね と電話を切った。
世間話はしたけれど、肝心な事は聞けないでしまった。
彼女はいるの?
結婚はしてるの?
彼も突然の電話で驚いてる様子だったが、わざと曖昧なままにしてしまった。
会いたい。ただ、会いたい。